クリスチャンネーム 「私とEX (元夫) 105 」
2010年 02月 22日
このブログは下記アドレスに引っ越しました。
http://ukainou.blog72.fc2.com
ランキングに参加してます。 上の二つクリックよろしく♥
教会に通い出してから数ヶ月経ったある日、
EXのお母さんから電話がありました。
「ukainouのクリスチャンネームなんだけど、
彼女の名前をちょっと変えて、○○○っていうのはどう?
我ながら最高のネーミングだと思うんだけどどうかしら?」
と興奮した声で言いました。
(EXのお母さんは英語が話せないので、EXが通訳しています)
コテコテの日本人なのに西洋の名前で呼ばれるのは気恥ずかしいし、
何だか一世代昔の日系人みたいで抵抗はありましたが、
一生懸命お義母さんが考えてくれた名前だし、
洗礼という任務を無事遂行する為には彼らの慣習に従わないといけないので、
「私の名前に近いし、とっても良い名前ですね! その名前で決めて下さい」
とお義母さんに伝えました。
お義母さんはとても喜んでくれて、
それからは私の事を本名ではなく、クリスチャンネームで呼ぶようになりました。
それからしばらくして、
出来上がったばかりの私たちの結婚式の招待状がお義母さんから届きました。
招待状を手に取って見てみると、
新婦の名前が私の本名ではなく、クリスチャンネームになっていました。
招待状のどこを探しても私の本名はありません。
私の親族や友人にもその招待状を送るつもりだったので、
心に多少引っかかるものがありましたが、
彼らの国では招待状にはクリスチャンネームで書くのが仕来りなのかもしれないと思ったのと、
私たちの式の為にいろいろと奮闘してくれているお義母さんの事を考えると、
そんな些細な事に拘るのは良くないと思い、
その事に関しては気に止めないようにしました。
そしてその週末、
勉強会で神父さんに会った時に、
彼が式に参加できないのはわかっていたけど一応招待状を手渡しました。
神父さんはお礼を言いながらゆっくりと封筒を開け、
中に入っていた招待状を手に取って見るや否や、
「おや? 何故あなたの名前じゃなくて、○○○って書いてあるのですか?」
と怪訝な顔つきで言いました。
「え? 招待状にはクリスチャンネームで書かないといけないっていう仕来りはないんですか?」
「あなたにはご両親からいただいた○○○(私の本名)っていう名前がちゃんとあるじゃないですか。
洗礼の為に考えたクリスチャンネームではなく、
あなた自身と今まで一生懸命あなたを育ててきたご両親の為にも、
あなたのお父さんとお母さんが心を込めて付けた名前で式は向かえるべきです。
あなたにはその権利があります」
神父さんがそう言い切った瞬間、
何故か目頭が熱くなってきて、涙が出そうになりました。
「郷に入らば郷に従え」だと無理矢理自分を納得させ、
自分でも自分の感情に気づいていませんでしたが、
本当は私は自分の名前で結婚式を挙げたかったんだと気づきました。
神父さんは私が言葉に詰まったのを見て、
「今からでも遅くないから、新しく招待状を作り直して貰ったらどうかな?」
と言いました。
EXも、
「ukainouが望むのならすぐに作り直して貰うよ」
と言ってくれましたが、
神父さんが蓋をしていた私の気持ちを代弁してくれたおかげで、
それまで知らず知らずのうちに私の中で燻っていた気持ちがすーーーっと体の中から抜けていき、
妙にすっきりした気持ちになっていました。
「神父さんのお言葉で自分でもびっくりするほどわだかまりが消えてなくなりました。
自分でも気づかないうちに結構ストレスを感じていたんですね。
でももう大丈夫です。
神父さんが私の気持ちを代弁してくれたおかげで、
何のわだかまりもなくこの名前で式を挙げれそうです。
本当にありがとうござました!」
と、晴れ晴れした気持ちでお礼を言いました。
特に何かをする訳でなくても、
ただ自分の気持ちをわかってくれている人がいるというだけで、
心が癒され、気持ちを強く持つ事ができるようになって、
それまでよりずっと異文化を受け入れやすくなりました。
始めは渋々通い出した教会でしたが、
彼のような神父さんと出会う事ができて、
私はラッキーだったなぁとつくづく思ったのでした。
ただ今「離婚ブログランキング」と「北アメリカランキング」に参加してます。
あなたの応援クリックで更新意欲倍増です♥
↓
ブログランキング
「国際恋愛ブログランキング」にも参加してみました。
こちらもポチッとお願いします!
↓
にほんブログ村
「目次」 へ行く
# by ukainounyc | 2010-02-22 05:37